国別に見るジン蒸溜所|多い国の順と産地名の決まり

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最終更新 2026-10-22

目次
  1. 早見表
  2. 上位への集まり方
  3. 創業の新しい国と古い国
  4. 日本の蒸溜所
  5. 産地名が守られている名称
  6. 買うときに見るところ
  7. 出典

このサイトが収録するジン蒸溜所を所在国で数えると、最も多いのはイギリスで、次いで日本、アメリカです。収録は網羅ではないため、以下は各国の蒸溜所の総数ではなく、このサイトの収録分の順位です。

収録している蒸溜所は81か国にわたり、イギリスが120軒、日本が93軒、アメリカが78軒です。

早見表

収録蒸溜所数の上位20か国です。右端は、創業年が分かる蒸溜所のうち2010年以降の創業の数です。

順位国蒸溜所製品2010年以降の創業
1イギリス120320100/120
2日本9324062/67
3アメリカ7815656/77
4オーストラリア4010635/39
5南アフリカ286723/27
6ドイツ275612/27
7スペイン203411/19
7フランス204110/18
9インド193115/18
9カナダ194115/18
11イタリア17348/14
12ニュージーランド154214/15
13オランダ13234/12
13アイルランド132213/13
15スイス10216/10
16オーストリア9224/8
17ベルギー8164/8
17スウェーデン8174/8
19ポルトガル7134/5
19デンマーク7183/7

上位への集まり方

上位3か国で291軒(42%)、上位10か国で464軒(67%)、上位20か国で571軒(82%)です。残る61か国は計124軒で、29か国は収録が1軒です。製品で見ると、1320製品が上位20か国の蒸溜所のもので、全体の85%にあたります。

創業の新しい国と古い国

創業年が分かる637軒のうち493軒(77%)は2010年以降の創業です。イギリスは120軒中100軒、オーストラリアは39軒中35軒、アイルランドは13軒中13軒で、すべてが2010年以降の創業です。一方、ドイツは27軒中15軒、オランダは12軒中8軒が2010年より前の創業です。

収録データで創業年が最も古いのは、オランダのボルス(1575年)とドイツのシュリッツァー(1585年)です。オランダとベルギーは、後で挙げるジュネヴァのGIの産地国に含まれます(ジュネヴァとは)。成り立ちはジンの歴史、創業年代ごとの数はクラフトジンとはにあります。

日本の蒸溜所

日本は93軒・240製品で、収録では2番目です。このうち168製品はこのサイトの分類で和素材を使う「ジャパニーズ」に入り、日本以外の蒸溜所のジャパニーズの製品は0件です。創業年が分かる67軒のうち62軒が2010年以降の創業です。主な国産銘柄はROKUと翠の違いで比べています。

産地名が守られている名称

地理的表示(GI)は、定められた産地で基準を満たして造られた製品だけがその名称を名乗れる制度です(国税庁)。英国政府の登録簿には、「ジュニパー風味の蒸溜酒」(区分19)のGIとして次の名称があります。

名称国EUでの登録日
Genièvre / Jenever / Geneverベルギー、オランダ、フランス、ドイツ2008年2月13日
Gin de Mahónスペイン1989年6月12日
Steinhägerドイツ1989年6月12日
Vilniaus Džinas / Vilnius Ginリトアニア2003年9月23日

リトアニアはこのサイトの収録では1軒ですが、首都ヴィリニュスの名を冠したGIがあります。イギリスのプリマス ジンについては、業界誌The Spirits Businessが2014年11月17日、所有するペルノ・リカールがGIへの支持を取り下げると報じました。記事は、2015年2月の期限までにほかの蒸溜所が書類を出さなければ、このGIは保護を失うとしています。

買うときに見るところ

  • 日本の食品表示基準では、酒類の原産国名は表示の義務がありません(外国産の清酒と輸入ワインを除く)。国はラベルに任意で書かれた原産国やブランドの情報で確かめます。
  • 輸入品には、輸入者の氏名(名称)と住所が表示されます。
  • 「Genever」「Gin de Mahón」「Vilnius Gin」「Steinhäger」は英国とEUで保護されたGIの名称で、これらの市場で名乗れるのは定められた産地の製品だけです。
  • 「London Dry Gin」の「London」は製法の区分名で、産地を示しません(ロンドンドライジンとは)。

出典

  • GOV.UK(Genever) https://www.gov.uk/protected-food-drink-names/genievre-slash-jenever-slash-genever
  • GOV.UK(Gin de Mahón) https://www.gov.uk/protected-food-drink-names/gin-de-mahon
  • GOV.UK(Steinhäger) https://www.gov.uk/protected-food-drink-names/steinhager
  • GOV.UK(Vilnius Gin) https://www.gov.uk/protected-food-drink-names/vilniaus-dzinas-slash-vilnius-gin
  • 国税庁「酒のしおり」2025年版 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2025/pdf/0017.pdf
  • 国税庁「食品表示法の概要(酒類表示編)」 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/shokuhin/pdf/0020002-131.pdf
  • The Spirits Business(2014年11月17日) https://www.thespiritsbusiness.com/2014/11/plymouth-gin-to-ditch-its-geographical-indication/
  • EU規則2019/787 付属書I https://www.legislation.gov.uk/eur/2019/787/annex/I/adopted

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よくある質問

ジンの蒸溜所が多い国はどこですか?
このサイトの収録では、イギリス120軒、日本93軒、アメリカ78軒、オーストラリア40軒、南アフリカ28軒の順です。収録は網羅ではないため、各国の蒸溜所の総数の順位ではなく、このサイトが収録した81か国の蒸溜所を国別に数えた順位です。
産地の名前が付いたジンはありますか?
あります。英国政府の保護名称の登録簿には、ジュニパー風味の蒸溜酒の地理的表示として、ベルギー・オランダ・フランス・ドイツの「Genièvre / Jenever / Genever」、スペインの「Gin de Mahón」、ドイツの「Steinhäger」、リトアニアの「Vilniaus Džinas / Vilnius Gin」などが登録されています。一方、ロンドン・ドライ・ジンの「ロンドン」は産地名ではなく製法の区分名です。
日本のジン蒸溜所はいくつありますか?
このサイトの収録では93軒で、国別ではイギリスの120軒に次ぐ2番目です。これらの蒸溜所に紐づく製品は240で、うち168製品を和素材を使う「ジャパニーズ」に分類しています。収録は網羅ではないため、国内の蒸溜所の総数とは一致しません。

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