ジンのグラスの種類|コパ・ハイボール・ロック・カクテル
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最終更新 2026-09-30
ジンに使われるグラスは、脚つきで丸く大きなボウルのコパグラス(バルーングラス)、背の高いハイボールグラス(タンブラー)、背の低いロックグラス、マティーニを注ぐ脚つきのカクテルグラスの4つが主です。ジントニックはブランドによってコパとハイボールに分かれ、国際バーテンダー協会(IBA)の公式レシピでは、マティーニはカクテルグラス、ネグローニはオールドファッションドグラス(ロックグラス)で出します。
早見表
| グラス | 形 | 容量の例 | 使うレシピの例 |
|---|---|---|---|
| コパグラス(バルーングラス) | 脚つき。大きく丸いボウル | 480ml(ボンベイ・サファイアのバルーングラス) | ボンベイ・サファイアの海外公式サイトのジントニック |
| ハイボールグラス(タンブラー) | 脚なし。背の高い筒形 | 320cc(木村硝子店 コンパクト 10oz タンブラー、高さ121mm) | バカルディ ジャパンのジントニック、アサヒビールのジンを炭酸水やトニックウォーターで割るレシピ、サントリーの海外向けサイトのROKU〈六〉のジントニック |
| ロックグラス(オールドファッションドグラス) | 脚なし。背が低く口が広い | 270cc(木村硝子店 コンパクト 8oz オールド、高さ85mm) | IBAのネグローニ |
| カクテルグラス | 脚が長く、ボウルが小さい | 150cc(木村硝子店 バーマン S 4oz カクテル、高さ189mm) | IBAのドライ・マティーニ |
容量は、ボンベイ・サファイアは同ブランドの英国の公式ショップ、木村硝子店は同社の公式オンラインストアに載る値です。
コパグラス
コパグラスはスペイン語の「コパ・デ・バロン」から来た呼び名で、赤ワインのグラスのように脚がつき、ボウルが大きく丸い形です。米国の酒の専門誌PUNCHは2024年の記事で、このグラスで飲むジントニックが、2000年代初めにスペインのカタルーニャ地方やバスク地方で、ミシュランの星を持つ店の料理人が仕事のあとに飲む一杯として現れたと書いています。記事は、トニックウォーター1本分と少なくとも3杯分の付け合わせが入る大きさで、当時の厨房に手近にあったグラスだったことを、使われた理由として紹介しています。
ボンベイ・サファイアの海外公式サイトのジントニックは、バルーングラスの縁まで大きな角氷を詰め、ジン50mlを注いでライムを搾り入れ、トニックウォーター100mlを加える手順です。同ブランドの英国の公式ショップが売るバルーングラスは容量48cl(480ml)で、ブランドはカクテルの香りを引き出す形と説明しています。シップスミスも、ジントニックのグラスとしてバルーングラスとハイボールグラスの両方を挙げ、ジン50mlにトニックウォーター150mlを合わせます。
ドイツのグラスメーカーのシュピゲラウは、大きなバルーン形のボウルを持つジントニック用のグラスを、脚つき(高さ約195mm、最大径約106mm)と脚なし(高さ129mm、最大径96mmなど)で出しており、ボタニカルや付け合わせ、炭酸の泡を見せる形と説明しています。比率やトニックウォーターの量はジントニックの作り方で比べています。
ハイボールグラスとタンブラー
バカルディ ジャパンのジントニックは、ボンベイ・サファイア30mlとトニックウォーター120mlを300mlのタンブラーで作るレシピです。アサヒビールのカクテルガイドも、ニッカ カフェジン30mlを炭酸水90mlで割るレシピと、ジン45mlをトニックウォーター50mlと炭酸水50mlで割るレシピで、グラスをタンブラーとしています。サントリーの海外向けサイトは、縁まで氷を入れたハイボールグラスにROKU〈六〉1とトニックウォーター3を注ぎ、ショウガを添えるジントニックを載せています。ソーダ割りの比率と注ぐ順はジンソーダの作り方にまとめています。
木村硝子店は、タンブラーを一般にコップと呼ばれるグラスと説明し、ロングカクテルや水割り、ビールなどの用途を挙げています。同社には脚つきのハイボールグラスもあり、バスタブ 10oz ハイボールの容量は310ccです。IBAの公式レシピでは、ジン45ml、レモン果汁30ml、シュガーシロップ15ml、ソーダ60mlのジョン・コリンズも、氷を入れたハイボールグラスに直接注いで作ります。シップスミスは自社で売るハイボールグラスについて、香りが混ざり合う余地があり、氷で薄まりにくい形と説明しています。
ロックグラス
ロックグラスは、背が低く口の広い脚なしのグラスです。木村硝子店は、昔から酒器として使われてきたデザインであることから、ロックグラスをオールドファッショングラスとも呼ぶと説明しています。
IBAの公式レシピのネグローニは、ジン、カンパリ、スイートベルモットを30mlずつ、冷やして氷を満たしたオールドファッションドグラスに直接注ぎ、軽く混ぜてオレンジのスライスを半分添えます。ディアジオの公式サイトThe Barの記事は、ジントニックをロックグラスで作る場合はトニックウォーターを減らして短い一杯にし、ジンの香味を前に出すと書いています。ジンに氷だけを入れるロックやストレートの飲み方はジンの飲み方で扱っています。
カクテルグラス
IBAのドライ・マティーニは、ジン60mlとドライベルモット10mlを、氷を入れたミキシンググラスでよくステアし、冷やしたマティーニ用のカクテルグラスに濾して注ぐレシピです。材料は合わせて70mlです。脚つきのカクテルグラスの例では、木村硝子店のバーマン S 4oz カクテルが容量150cc、高さ189mm、口径85mmです。ネグローニやギムレットなど、ほかのカクテルの構成はジンの代表的なカクテルにまとめています。
グラスの形と香りの感じ方
コパグラスについて、ボンベイ・サファイアは香りを引き出す形と説明し、The Barの記事はミクソロジストのピッパ・ガイの話として、口が広くジンのボタニカルの香りを取り込める形と紹介しています。どちらもブランド側の説明です。
グラスの形と、立ちのぼるアルコールの分布の関係は、ワインで測られています。東京医科歯科大学(当時)の三林浩二氏らの研究グループは2015年、ワインから立ちのぼるエタノールの蒸気の濃さを画像で示す装置を作り、ワイングラス、カクテルグラス、ストレートグラスの3種類で比べました。13℃のワインを入れたワイングラスでは、縁の近くにエタノール濃度の高いリング状の分布が現れ、中央の濃度は比較的低かったと報告しています。この研究はワインを対象にしたもので、ジンやジントニックで測ったものではありません。
買うときに見るところ
- 容量の表記:商品名の「8oz」「10oz」などと、容量欄の値は別に書かれています。木村硝子店の商品ページでは、コンパクト 8oz オールドが270cc、コンパクト 10oz タンブラーが320cc、バーマン S 4oz カクテルが150ccです。
- レシピの量:バカルディ ジャパンのジントニックは液体が合わせて150mlで、300mlのタンブラーに氷と一緒に入れる分量です。ボンベイ・サファイアの海外公式サイトのレシピも液体は150mlで、角氷をグラスの縁まで詰めます。同ブランドのバルーングラスは480mlです。
- 脚の有無:シュピゲラウのジントニック用グラスは、脚つきが高さ約195mm、脚なしが129mmなどで、棚に入るかは高さで確かめられます。
- 素材:木村硝子店の商品ページでは、コンパクト 8oz オールドと10oz タンブラーがバリウムクリスタル、バーマン S とバスタブがカリクリスタルと書かれています。
- 手入れ:ボンベイ・サファイアのバルーングラスは食器洗浄機に対応しておらず、初めて使う前に手洗いするよう書かれています。シュピゲラウのジントニック用グラスは食器洗浄機に対応しています。
出典
- PUNCH「How the Balloon Glass Became the Go-To Gin & Tonic Glass」(2024年5月7日): https://punchdrink.com/articles/balloon-glass-copa-de-balon-gin-tonic-cocktail/
- Bombay Sapphire「Bombay Sapphire & Tonic」: https://www.bombaysapphire.com/gin-cocktails/bombay-sapphire-and-tonic/23153/
- Bombay Sapphire公式ショップ(英国)「Balloon Glass in Gift Box」: https://shop.bombaysapphire.com/collections/all/products/balloon-glass
- Sipsmith「A Sipsmith Guide to Drinking Gin」: https://sipsmith.com/a-sipsmith-guide-to-drinking-gin-sipsmith-gin/
- Sipsmith「Highball Glass」: https://sipsmith.com/product/high-ball-glass/
- The Bar(ディアジオ)「How to make the ultimate Gin and Tonic」: https://thebar.com/en-gb/gin/how-to-make-the-ultimate-gin-and-tonic
- SPIEGELAU「All about SPIEGELAU」: https://www.spiegelau.com/en-int/all-about-spiegelau
- SPIEGELAU「Special Glasses Pro Gin & Tonic Glass」: https://www.spiegelau.com/en/shop/special-glasses-cocktail/gin-tonic-4398039
- SPIEGELAU「Special Glasses Gin & Tonic Glass」: https://www.spiegelau.com/en-pt/shop/special-glasses-cocktail/gin-tonic-4800295
- バカルディ ジャパン「ジントニック」: https://www.bacardijapan.jp/cocktails/recipe/gin-and-tonic/
- アサヒビール カクテルガイド(カフェジンと炭酸水): https://www.asahibeer.co.jp/cocktailguide/recipe/index.psp.html?ID=2000000171
- アサヒビール カクテルガイド(ジンをトニックウォーターと炭酸水で割るレシピ): https://www.asahibeer.co.jp/cocktailguide/recipe/index.psp.html?ID=1010400480
- The House of Suntory「Roku Gin & Tonic with Ginger」: https://house.suntory.com/cocktails/roku-ginger-gin-tonic
- IBA「Dry Martini」: https://iba-world.com/iba-cocktail/dry-martini/
- IBA「Negroni」: https://iba-world.com/iba-cocktail/negroni/
- IBA「John Collins」: https://iba-world.com/iba-cocktail/john-collins/
- 木村硝子店 zizi STORE「タンブラー」: https://zizi.kimuraglass.jp/collections/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC
- 木村硝子店 zizi STORE「ロックグラス」: https://zizi.kimuraglass.jp/collections/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9
- 木村硝子店「コンパクト 10oz タンブラー」: https://zizi.kimuraglass.jp/products/146
- 木村硝子店「コンパクト 8oz オールド」: https://zizi.kimuraglass.jp/products/153
- 木村硝子店「バーマン S 4ozカクテル」: https://zizi.kimuraglass.jp/products/14162
- 木村硝子店「バスタブ 10oz ハイボール」: https://zizi.kimuraglass.jp/products/18563
- Arakawa T, Iitani K, Wang X, Kajiro T, Toma K, Yano K, Mitsubayashi K. A sniffer-camera for imaging of ethanol vaporization from wine: the effect of wine glass shape. Analyst. 2015;140(8):2881-6(PubMed): https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25756409/
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読んだあとの一本
家で試すなら
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よくある質問
- ジントニックにはどのグラスを使いますか?
- ブランドによって違います。ボンベイ・サファイアの海外公式サイトはバルーングラス、シップスミスはバルーングラスかハイボールグラス、バカルディ ジャパンは300mlのタンブラー、サントリーの海外向けサイトのROKU〈六〉はハイボールグラスです。ディアジオの公式サイトThe Barの記事は、コパ、ハイボール、ロックの3つを挙げています。
- コパグラス(バルーングラス)とは何ですか?
- 脚がつき、赤ワインのグラスのように大きく丸いボウルを持つグラスです。スペイン語のコパ・デ・バロンから来た呼び名で、米国の酒の専門誌PUNCHは、2000年代初めにスペインの料理人の間でこのグラスで飲むジントニックが現れたと書いています。ボンベイ・サファイアの英国の公式ショップのバルーングラスは容量480mlです。
- マティーニはどのグラスで飲みますか?
- 国際バーテンダー協会(IBA)の公式レシピは、ジン60mlとドライベルモット10mlを氷とステアし、冷やしたマティーニ用のカクテルグラスに注ぐとしています。脚つきのカクテルグラスの例では、木村硝子店のバーマン S 4oz カクテルが容量150ccです。






