樽熟成ジンとは|樽で寝かせたジンの規則と呼び名

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最終更新 2026-10-19

目次
  1. 早見表
  2. 米国の規則
  3. EUの規則
  4. メーカーが公表している樽と期間
  5. 買うときに見るところ
  6. 出典

樽熟成ジンは、蒸溜を終えたジンを木の樽に入れてしばらく置き、樽から色と香りを移したジンです。米国の連邦規則はジンをオーク容器で熟成させてよいと明記していますが、EUの規則のジンの区分には熟成や樽の定めがありません。ラベルの「バレルエイジド」「カスクレステッド」といった語も、法令が期間を決めた言葉ではなく、メーカーごとの言い方です。

早見表

項目内容根拠
米国での扱いジンはオーク容器で熟成させてもよい。瓶詰めはアルコール分40%以上27 CFR 5.144
米国の年数表示オーク樽で貯蔵し、樽から出した後は加水・ろ過・瓶詰めだけのときに表示できる。年数の違う原酒を混ぜたら最も若い原酒の年数27 CFR 5.74(e)(1)
EUでの扱いジン(区分20)と蒸溜ジン(区分21)の条文に熟成・樽の定めはない。最低アルコール分は37.5%規則(EU)2019/787 付属書I
ラベルの呼び名バレルエイジド、カスクエイジド、バレルド、カスクレステッド、レポサドなど各メーカーの公式サイト

米国の規則

米国の連邦規則27 CFR 5.144は、ジンを、ジュニパーベリーから主な香味を得てアルコール分40%(80プルーフ)以上で瓶詰めする蒸溜酒と定めています。同じ条文に「ジンはオーク容器で熟成させてもよい」という一文があり、樽で寝かせても米国ではジンとして売れます。

年数をラベルに書くときは27 CFR 5.74に従います。この規則でいう熟成年数は、蒸溜してから瓶詰めするまでにオーク樽で貯蔵した期間のことです。ジンのように個別の項を持たない酒には「その他の蒸溜酒」の項が関わり、5.74(e)(1)は、中性スピリッツを除く蒸溜酒について、オーク樽で貯蔵し、樽から出した後に加水・ろ過・瓶詰め以外の処理をしていない場合に限って、年数や熟成をうたう表示を認めています。年数の違う原酒を混ぜた製品に書けるのは、最も若い原酒の年数だけです。

EUの規則

規則(EU)2019/787の付属書Iがジン(区分20)と蒸溜ジン(区分21)に求めているのは、ジュニパーの味が主体であることや、最低アルコール分37.5%などです。熟成の期間、樽の材質、年数の表示について、この2つの区分の条文は何も定めていません。

メーカーが公表している樽と期間

ザ・ボタニストの公式サイトは、「カスクレステッド」を自社が作った呼び方とし、オーク樽で最低6か月寝かせて、樽から色やタンニン、香味を得たものと説明しています。同じブランドの「カスクエイジド」は最低3年の熟成です。ほかのメーカーの説明も並べると次のとおりです。

製品アルコール分樽期間公式の説明にある色と香り
コヴァル バレルド ジン47%自社の、内側を焦がしたウイスキー樽約6か月金色、バニラ・バタースコッチ・オーク
セント ジョージ ドライ ライ レポサド ジン49.5%グルナッシュのロゼ、シラー、タナのワインを入れていたフランス産と米国産のオーク樽公式ページに記載なし赤銅がかったピンク色、黒い果実
ザ・ボタニスト カスク レステッド ジン46%赤ワイン・バーボン・シェリーなど約16種類のオーク樽最低6か月金色
ザ・ボタニスト カスク エイジド ジン46%米国産と欧州産のオーク樽。バーボン、ソーテルヌ、ラムなどを入れていた樽を使う最低3年銅色、トーストしたオーク、バニラ

樽に入れる前のジンについても、公式の説明があります。コヴァルは、有機ライ麦のホワイトウイスキーをベースに、同社のドライジンと同じ13種のボタニカルのレシピで造ったジンを樽に入れると書いています。セント ジョージのレポサドの元は、ジュニパー、マラバル産の黒コショウ、キャラウェイ、コリアンダーシード、グレープフルーツ、ライムの6種を使う同社のドライ ライ ジンです。同社は、ジンは一般にボタニカルのコショウの面が目立つのに対し、この製品では樽で休ませることでジュニパーの果実らしさが引き出されると説明しています。

買うときに見るところ

  • 呼び名:「Barrel Aged」「Cask Aged」「Barreled」「Cask Rested」「Reposado」は、上の規則のジンの条文には出てこない語です。期間はメーカーによって違い、6か月の製品も3年以上の製品もあります。
  • 年数:米国の製品で年数が書かれていれば、オーク樽で貯蔵した期間です。年数の違う原酒を混ぜた製品なら、最も若い原酒の年数が書かれます。
  • 色:上の表の製品は、公式の説明で金色、銅色、赤銅がかったピンク色とされています。
  • 度数:上の表の製品は46〜49.5%です。ジンを名乗れる下限は、米国で40%、EUで37.5%です。
  • 当サイトでは、樽で寝かせた製品を樽熟成のスタイルに分けています。ジンの定義そのものはジンとは、造り方はジンの造り方とはで扱っています。

出典

確認日はいずれも2026年10月19日です。

この記事に出てくる銘柄

読んだあとの一本

どれも国内で手に入る定番です。

家で試すなら

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よくある質問

樽熟成ジンとは何ですか。
蒸溜を終えたジンを木の樽に入れてしばらく置き、樽から色と香りを移したジンです。ラベルには「Barrel Aged」「Cask Aged」「Barreled」「Cask Rested」などと書かれます。
樽で寝かせてもジンと呼べますか。
米国の連邦規則27 CFR 5.144は「ジンはオーク容器で熟成させてもよい」と定めています。EUの規則(EU)2019/787のジン(区分20)と蒸溜ジン(区分21)の条文には熟成や樽の定めがなく、ジュニパーの味が主体であることや最低アルコール分37.5%などが条件です。
「カスクレステッド」と「カスクエイジド」はどう違いますか。
ザ・ボタニストの公式サイトでは、カスクレステッドはオーク樽で最低6か月、カスクエイジドは最低3年の熟成です。同社はカスクレステッドを自社が作った呼び方と説明しており、法令で期間が決まった語ではありません。
樽熟成ジンの年数表示に決まりはありますか。
米国の27 CFR 5.74(e)(1)は、中性スピリッツを除く蒸溜酒について、オーク樽で貯蔵し、樽から出した後は加水・ろ過・瓶詰めだけの場合に限って年数の表示を認めています。年数の違う原酒を混ぜたときは、最も若い原酒の年数しか書けません。

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